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生産工学特別授業「DX は何を変えるのか」
2022.12.12
当校には生産工学という授業科目があります。Wikipedia を見ますと,
生産工学(せいさんこうがく、英: production engineering, industrial engineering)とは、
とあります。特にものづくりにおいては生産性向上の観点から欠かせない学問分野です。
去る 12月 1日,生産工学の授業の一環として,広島工業大学より濱﨑利彦先生をお招きし,「DXは何を変えるのか」というタイトルで,当校の科目「生産技術」「制御技術」の観点からご講演いただきました。
そもそもDXとは
DXは多様化をもたらす技術であるというお話を皮切りに,DXの基礎となる AI 技術やビッグデータがキーテクノロジになる。そうするためには,
「すべてのデータはデジタル化されコンピュータに蓄積・統計処理されることによって,目の前に現れた事象の確率変数としてみなすことが必要だ」という濱﨑先生のお話は大変興味深いものでした。
生産現場における DX
つづいて,「DX の潮流にあわせて,ソフトウェアにおける開発プロセスのひとつであるアジャイル開発が,ものづくりの生産現場に取り入れられ始めている。アジャイル開発には,チーム内での情報を共有というのが必要。そのような情報の共有は日本では従来から行われていた。そこが日本のものづくりの強み」というお話がありました。
「ただし,それらの情報は属人的であることが多く,デジタル化により客観性を高めることが日本は甚だしく遅れてしまっている。そのため今後さらに進展するDXのトレンドにおいて必要なデジタル人材が圧倒的に不足している」というご指摘もありました。
IoT そして DigitalTwin
お話は,最近,マスコミでも話題の Digital Twin へ。DXの生産現場での推進に必要なDigital Twinの概念が紹介されました。
最近のテクノロジーキーワードとしてよく取り上げられるメタバース同様,ネット上に現実とおなじ状態 (ネット上の双子という意味で Digital Twin と呼ばれます) を再現しリアルタイムで現実世界を反映した仮想モデルのことをいいます。
急速に変化する世界に柔軟に対応するために,これらの技術も IoT (Internet of Things) の活用によって生産現場に取り入れられるようになるだろう,というのが濱﨑先生の予想でした。
講演の最後の締めくくりとして「それゆえ生産技術や制御技術の技術者も,今後 IoT や AI に関する技術が必須となってくる」というお話は,当学科を学ぶ学生たちにとってもよい刺激になったのではないかと思います。
当校では,このような外部講師をお招きした特別授業を一年を通して,積極的に実施しております。